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2018-01-15 20:59:00

実現は不可能と見極めをつけたそういう夢でも、それを胸に抱き続けているだけで、その人が生きる力を与えられ、あるいは、心豊かになることがある。


広中平祐『生きること 学ぶこと』


2017-12-14 18:59:00

幸せの条件を数えながら、こうありたいと、「明日」に夢や幸せを託すのではなく、「今ここ」に幸せを見いだす。この世は、いつ死がやってくるかわからない。今日に全力を傾け、今ここの息づかいに自分の命を確かめ、歩いている一歩一歩に心を傾ける。今ここに足りている。そこにこそ、幸せの原点があるのです

 

元大本山総持寺貫主 板橋興宗


2017-12-12 19:02:00

我々に味わえる最も素晴らしい経験は神秘だ。これは、真の芸術と真の科学を生み育てる基本的な感情であって、これを知らず、もはや不思議に思うことも驚くこともできない人は、死んだも同然であり、火の消えた蝋燭でしかない

 

アインシュタイン


2017-12-05 17:44:00

人が生きることには、つねに、どんな状況でも、意味がある。この存在することの無限の意味は苦しむことと死ぬことを、苦と死をも含むのだ。

 

V・E・フランクル『夜と霧』


2017-11-24 16:38:00
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『ヨーロッパ歴史紀行 死の風景』(立川昭二)

メメント・モリ(死を想え!)

果たしてここから何をイメージされるだろうか?

本書は壮大な時空の中で展開されてきた(もちろん、現在も進行中である!)死を主題としたヨーロッパ文化理解のための優れた文化史である。古代エジプトから現代に至るまで、死への眼差しを様々な角度から掘り下げつつ、現代人が忘却の彼方へ追いやった「生と死の尊厳」について、改めて考えるヒントを散りばめた内容となっている。
とりわけヨーロッパ中世から近世初頭にかけて、死は極めて身近な存在であり、その死と戯れる様相を振り返ったとき、我が日本においても長らく死は怖れや穢れの対象であったと同時に畏敬の眼差しに晒される何かでもあったと考えられる。
現在高度な医療技術が進化することに反して、いのちの重みが低下していく現象や、死に行く者との連帯をどこか希薄にさせている医療空間を介護として考える際にも、また生命倫理の基本書として活用する際にも本書を参考にしてはいかがだろうか?


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